だんごぶろぐ

アニメ・映画の感想など雑多・不定期に投稿していきます

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』ざっくりレビュー。

もし〜ならば、と数々見られる分岐点を何度も繰り返す今作。一見時間の巻き戻しているようですが、花火の異質な形や祐介の元世界とはズレた言動から世界の移動か創造かなと思いを巡らせる途中経過...。

結果は典道の創造ということで全体像が見えてきますが、直後にガラス玉が砕けて典道の世界が解けていく

ガラス玉に見せられた世界により、典道がどう心情を変化させたのか、最初にガラス玉を投げたシーンへ戻ったのだろうけど、彼の心情の変化がどのように繋がったのか、想像をかき立てられるラストでした。

ガラス玉を投げた直後から典道の世界だと前提付けて見直すと、各シーン楽しく考察や鑑賞が出来そうですね。

タイムリープものとして見てしまうとさすがにしんどいだろうな...

明確に答えとなる場面を分かりやすく提示してくれたら、もっと場面を繋げやすかったかもしれない。けれど逆に答えとなる描写を見せないことで余韻を生み出しているので私は好きな部類です。ラストシーンにて典道くんが欠席ということなので、なずなちゃんへ会いに行ったのかな?ワクワク、などと余韻に浸れて楽しめた作品でした。

同居人はひざ、時々、頭のうえ。9話 「君にさしだす」

シャーって、可愛いかよ。(満点)

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さて今回、素晴は私の事が必要なんだ!!と背伸びしているハルちゃんも、いざ素晴が居ないとなるとたまらず寂しさに気付くようで...家を荒らしまくっても許してしまいますね。そばに居るだけで無罪。
私は、元々ハルちゃんが懐いていく姿が微笑ましかったのですが、最近はハルちゃんが懐いていくほどに素晴が世界を広げて遠くへ行ってしまいそうで少し切ないです。

どうかできる限り一緒に過ごしていて欲しいな。

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対して、飼い主の方はというと順調な変化を見せていますね。
サイン会にて勇気を振り絞って行動すれば相手も微笑み返してくれる、なんて嬉しい事もあり相手の反応に怯えていた彼が逆に興味を持ち始めています。押守さんとも素敵な縁がありそうで...

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それでも、やはり彼のその興味がハルちゃんに対しても向いているというのが嬉しいです。

ここにきて距離がもっと縮まる準備が整ったというところでしょうかね。それが誰と、というのはわかりませんが...

同居人はひざ、時々、頭のうえ。8話 「君がいるから」

ハルちゃんを発端に様々な物事が慌ただしく、いや、今では賑やかと表現するのだろうかと、素晴は自身の輪が広がっている事に気付き始めていてどこか嬉しげです。

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今回は素晴がハルちゃんの昼寝を真似たり、素晴のご飯のしたくをハルちゃんが真似てみたり...

そんな猫と人が、互いの感性へ興味を抱いている様子ですが、その感情は距離が縮まり"良かったな"などで終わるだけでなく、その先に素晴が作家としての作品濃度が上がる、なんていうこの上ない利点が待っているのでハルちゃんとの出会いには万々歳ですね。

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めちゃくちゃ頼りになる河瀬さんは、ラストまさかの根拠無きネギ作戦!もしやそれを口実にハルちゃんを独り占めしたかったり...なんて笑

ともあれ、ハルちゃんはすっごくおいしいやつを無事に食べることができて良かった。数時間前の無念を回収です。

風が強く吹いている19話 「解き放つ時」

六郷橋、皆がペースを上げるから自分も嫌々だけどペースを上げるかと言わんばかりの王子。それはハイジの勝手なペースに巻き込まれて...嫌々ながらも練習してきた日々と重なる。

そんな日々を苦痛に感じていながらも、今ある自分がほんとに最高でたまらない。そして今、苦痛なのに必死に食らいつこうとしている王子は皮肉にもハイジを肯定していて、そこへ不意に出る笑みには泣いてしまいました。

"主人公"かと思わせるくらいの走りっぷりですね。

 

続くムサは世間から偏見の視線を向けられたという過程を払拭するようにレースへ臨む、オーバーペースには手に汗握りましたが、落ち着きを取り戻してからでも驚くほど巻き返しを謀れるというのはエースの名に相応しかったです。忘れそうになりますが大幅に順位を上げたこの区は激戦区だったのだなと、凄まじい...

 

そして、ここで繋ぐジョージの走りがすごく面白いんですよね。めちゃくちゃ考え事してるんですよw肝の強さが見られます。自身への踏ん切りや、弟への期待を自分の事のように喜び心待ちにしている。これまで2人の違いがあまり描かれてこなかった中でやっと差を見せてくれたのは嬉しいです。

そしてハナちゃんの応援が響く響く、応援された嬉しさを率直に伝えてしまう彼らはまさに一心同体。

爽快なのに期待半分恐さ半分と言ったところで、今後も綱渡りのようなレース展開に思える緊張感が素晴らしいですね。

私に天使が舞い降りた!7話「みゃー姉が何いってるかわかんない」

風邪をものともしないひなたちゃん、みゃー姉成分の補充はもはや本能なのですかねw

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そんな疲れ知らずのひなたちゃんですが、風邪をみゃー姉へ移してしまったかもと分かると、一変して沈んだ表情をするひなたちゃん
それでもみゃー姉は「私に移してひなたが元気になるならいいよ」「風邪を引けばお母さんに怒られずに学校休めるからね」と、可愛らしいひなたへ率直な愛情を伝えつつ、気を使わせないアプローチまでして、更には学校を休んだ事をしっかりと肯定してくれる。
姉としての威厳を全回復させるような素晴らしい返しでした、とても良かったです。

 

さて、上げた株は下げましょうね。

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いつも通り花ちゃん相手だとやはり欲求のために威厳も何も全て投げ捨てるみゃー姉大好きです、それでも少しずつ花ちゃん満更でもなくなってきてるような...お菓子の欲求には耐えられず可愛い表情を見せてくれました、欲求と欲求の等価交換。

 

今回のひたすらみゃー姉にベッタリなひなたちゃん、むさ苦しくなるようなしつこさを描いていましたが、問答無用で可愛かったです。

同居人はひざ、時々、頭のうえ。6話 「つながるもの」

ペット店員であったからこその繋がり、今回は小説が好きだったからこその繋がり

家を飛び出して追いかけた前回の素晴、今回は押守さんが追いかける

などなど相反的なシーンがいくつか見受けられ、互いの矢印が向き合ったように感じます。
そのように、次々と素敵な縁がみられる今回の双方ですが、"素敵な縁"とは?ハルちゃんが過ごした過酷だった日々と対比してみると、そう安易に出会えるものではなく、今の充実した生活を改めて噛み締めることが出来ますね。
ペットという位置づけで認識されているハルちゃんですが、ハルちゃんから見れば素晴の存在は何者でも無く、だからこそ"良い出会いなのかも?"と疑問視しながら近づいて行く姿が愛らしいです。

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さて、小説では殺し屋ハルさんという名で通ってるのかな??w 感化された様子の優俉くん、ハルさん呼びに驚く素晴、これはこれですれ違いが面白い
さらに言えば、自分の小説で感化してくれていることはとても喜ぶべき事だけど、感化されてオススメしてくる姿がどうも過去の自分と照らし合わせると皮肉になってしまったようで...味わい深いシーンです。

今週はさらっと映るハルちゃんの不機嫌そうな顔が大好きでしたw

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同居人はひざ、時々、頭のうえ。5話 「君に伝えたいこと」

さすがの店員さん、知識もさながら愛情がとても伝わってきますね。爪にキーホルダーが絡まった時も、第一にハルを傷付けまいと即決する様子が好ましく思います

さて今回ですが、家族の様な近しい者同士は仕草が似るなどという話が出ましたが、親を亡くした彼が、そのように初めて客観的意見を言われ気付くハルへの親近感、いつの間にか縮まっていた距離感を再認識した瞬間なのではないでしょうか。これから家族と呼ぶに相応しい関係となるのかもしれませんね
そこからハルちゃんにより面白い方向へ転がってゆく好展開、しかしハルちゃんに一切意図はないというのが良い。コミュニケーションも愛情も伝わるかどうかについては、全て偶然だったり運任せとなったりなわけですが、伝えるという意思が大切ということでその程度で充分だと割り切っている関係がとても素晴らしいです
繰り返される新しい出会いと別れ、この二つは毎度ワンシーンに集約されているようで、元の家族ともどこか繋がりが生まれている気がします。何気ないシーンと関係がなんとも感慨深いです

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しかしまあ、今回のてくてく歩いてくるハルちゃんがもう可愛すぎて...
"偶然"って良いですね。